ダイエットや健康に興味がある方でしたら
一度はリコピンという名前を聞いたことがありませんか。
リコピンはトマトの赤い色素のことです。
日本では生でも食べられるよう皮の柔らかいピンク系のトマトが主流でしたが
最近では健康に良いということで店頭にも赤系の品種が出てきました。
世界的にみると赤系のトマトが多いんですよ。
この赤い色素リコピンの何が健康に良いのでしょうか。
赤い完熟トマト リコピンの効果とは?
家庭科の授業などで緑黄色野菜を学んだことはありませんか?
ニンジンやホウレン草、かぼちゃなど動植物に含まれる赤や黄色、オレンジなどの成分を
カルテノイドと言いますが、リコピンもこのカルテノイドの一つになります。
このカルテノイドは強い抗酸化作用をもち
とりわけリコピンは抗酸化作用が強く
その作用はビタミンEの100倍以上だと言われています。
抗酸化作用は活性酸素を消去する能力ですが
活性酸素自体は私たちの体にとって大切な役割を果たしてくれています。
体に入った細菌などをこうげきしてくれたり、酵素を利用してエネルギー代謝を促したり
ではなぜ抗酸化作用が注目されるのでしょうか。
現代社会では喫煙、飲酒、、偏った食事、空気汚染、紫外線、電磁波、放射線、精神的ストレスなどにより
活性酸素が増加しています。
過剰になりすぎた活性酸素は体内の消去機能では処理しきれなくなり
逆に私たちの体を傷つけるようになってしまいます。
これが癌や脳卒中、心臓病などの生活習慣病の原因になっているのです。
トマトを食べてダイエット
トマトの色素、リコピン以外にも最近の研究で
トマトを食べると中性脂肪やコレステロールが低下することが分かってきています。
京都大学農学研究科の研究グループは。
トマト、特にトマトジュース中に中性脂肪値などが高くなる脂質異常症を改善する効果がある成分を突き止めました。
また、東京医科歯科大学の女性健康医学講座の研究チームが40~60歳の女性95人を対象に行った実験では
トマトジュースを毎日飲むと血中の中性脂肪値が低下し、エネルギーを消費しやすい体に変わることが明らかになっています。
・生活習慣病予防(動脈硬化、糖尿病、脂質異常症、高血圧)
・がん予防
・喫煙による肺気腫予防
美容
・老化防止
・しみ予防
・しわ予防
・日焼け予防
・ダイエット効果
リコピンを効果的にとる方法
リコピンは油に溶けやすい性質があります。
そのためオリーブオイルなど、油を使った調理法により吸収が上がります。
またリコピンは熱に強いので炒めたり、煮込んだりしても成分が減少する心配はほとんどありません。
むしろ生で食べるよりもジュースやスープ、ソースやシチューなどにしたほうが
効率よくリコピンを摂ることができます。
もちろんケチャップやトマト缶などでも
赤系のトマトを加工しているのでリコピンを豊富に摂ることができます。
トマトジュースでしたら時間がない朝にも摂りやすいですね。
トマトはリコピンのほかにもミネラルやビタミンをバランスよく含んでいます。
カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、セレン
ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE
など
夏の疲れた体にもとてもおすすめな食材ですね。
トマトを使った脂肪燃焼スープについてはこちらを参考にしてくださいね。
まとめ
トマトの持つ効果はまだまだ知られていないことがたくさんありそうです。
とりあえず生活習慣病など健康や美容に良いと言われたら
試してみたくなりますね。