身体が小さい子供たちはもっと大変です。
環境の影響を受けやすく、汗をかく能力も低い上、
腎臓の働きも大人に比べると弱いので尿も作りづらく体温調節が上手くできません。
特に乳幼児は自分で服を脱いだり、水を飲みに行ったりが出来ないので
熱中症のリスクは高まります。
熱中症は重症化すると死に至る危険性があるため
私たち大人がしっかり対策をしてあげましょう。
熱中症の原因
熱中症の原因は環境要因と行動の要因とがあります。
環境では高温多湿、風が弱い、日差しが強いときに
行動としては激しい運動、暑さに適応できない、寝不足、体調不良等の時に熱中症が起こりやすいです。
私たち人間の身体は常に36℃台の体温を維持しようとしています。
そのために夏の暑さで熱を逃がそうとするときや、運動や労働で内側からさらに熱を作ってしまった際は
汗をかいて、身体の表面から熱を空気中に逃がし37℃を超えないようにしています。
また顔が赤くなるのは顔の表面に血管、血液が拡がって来るのは
身体の表面から熱を外に逃がそうとする為です。
しかし汗をかいて体の水分が減少していくと
身体の体温が徐々に上がってきてしまいます。
体温が上がると脳や臓器がうまく働かなくなり
血液の量も減り血の巡りが悪くなりさらに身体の機能が鈍くなってきてしまいます。
これが熱中症の原因になります。
熱中症予防、対策
熱中症を予防するためには、暑さに負けない体作りが大切です。
普段から適度な運動、バランスの良い食事、質の良い睡眠をとることで熱中症は予防できます。
子供の場合は毎日規則正しい生活を送ることで体調管理ができてきます。
起きる時間、食事の時間、散歩の時間、お風呂の時間など
毎日同じサイクルで過ごしてあげることが大切です。
エアコンなどで室内の温度を調整するときは、なるべく外との気温差が小さいことで体温調節がうまくいきます。
目安としては5℃差がいいのですが特に暑い時期はそうできないかもしれませんね。
エアコン、扇風機やサーキュレーターなどを使って
室内空気を循環させ、できるだけ冷やしすぎには注意しましょう。
室内にずっといるよりも、日中11時~14時の一番暑い時間帯は避け
日頃から適度に外遊びをさせることで暑さに慣れさせましょう。
乳幼児の服装は吸汗速乾性の高い適切な服装を選び
環境条件に応じて衣服の着脱をしてあげましょう。
水分補給は必ずしてあげてください。
外出前や帰宅後、お風呂前やお風呂後などこまめにあげてください。
乳幼児が暑い中へ出るときはミルク以外にも麦茶や水など30分おきくらいであげてください。
また塩分の補給にも気を付けてあげてください。
摂りすぎはよくありませんが、幼児の食事は塩分が控えめです。
外へ出て汗をたくさんかいていればOS-1などの経口補給水、スポーツドリンク
コップに一杯に一つまみ弱の食塩水などをあげてください。
大人は子供を注意深く観察しましょう。
顔が赤く、ひどく汗をかいている場合には、深部体温(体の内側の体温)がかなり上昇している可能性が高いです。
その時は涼しい環境で十分な休息を与えましょう。
まとめ
子供やお年寄り、持病を持っている、屋外で働く、料理で常に火を使う、スポーツをする
こういった方たちは熱中症が起こりやすいです。
熱中症予防、対策に水分補給や環境を整えることも大事ですが
普段からその日の気温や湿度、熱中症情報を意識し
自分の体調に敏感になっておきましょう。